よりひろい フロントエンド
Author : Kazuhiro Hara
Author : Kazuhiro Hara
Wed Aug 27 2025

Even G1 でプレゼン時に空間ノートが出るようになったとして、何を表示すべきか

LODGE XR Talk Vol.30 での展示はいろいろフィードバックをいただき、無事終了した。自分のローカル機であればすぐにでも Markdown ベースの Web スライドでプレゼンしつつ Even G1 のディスプレイに任意の情報を表示することができるようになり、あとは好きな内容を表示させれば終了と思っていた。

しかし、いざ表示してみるとここに出す情報はいろいろなタイプがありそうだということが見えてきた。今回は何を出すかということに焦点を絞って説明してみる。

Even G1 にて空間ノート (と呼んでみる) をブラウザベースのスライドツールにおいても表示可能になった。これは今までの経緯を見れば概要はつかめると思う。

しかし、問題は何を表示するかという点である。今までは空中にノートを出せれば幸せだったのだが、いざいろいろ出せるとなると果たしてどういうものを出せばいいかという点で悩みが出てくる。ちょっと思いつくままに挙げてみる。

表示スタイル1 : スライドのまま (似たような情報)

空間ノートを出せるメリットの一つに、前を向き客の目を見て話せるようになるということがある。ただ、その場合はスライドのほうを見る時間が相対的に減るということでもあるが。

理想的にはスライドのほうをノールックで話し続けられれば、かつてのジョブスのようなプレゼンが可能になるというわけだ。しかし、実際やってみるとわかるがどんなスライドを表示しているか見ずに話すというのは何を話せばいいかわかっていたとしても不安があるものだ。

ということで一つ目のパターンは、スライドに近い情報が常にスマートグラスに表示されているというものになる。展示会場では画像やスライドのサムネイルを出せないかといった意見もいただいた。これらの実装も必要そうだなと感じている。

表示スタイル2 : カンペとしての利用

大きい規模のプレゼン会場だと、残り10分ですとか、5分ですとか、終了時間ですとかスケッチブックを持った人がカンペを出してくれることがある。大変贅沢な状態であるが、空間ノートを出せるということであればこれらカンペも任意のタイミングで出すことができる。

現状カンペは表示タイミングの操作もあり Markdown に記載するわけにはいかず実装するしかないが、そういう方向性での利用ということもありうる。つまりこんな感じだ

  • 「残り10分です!」
  • 「残り5分です!」
  • 「時間をすぎました!」

表示スタイル3 : テンパってしまったときのヘルプ

プレゼンをしはじめると周りのことが見えなくなることがある。気づいたらスライドの最後まで行ってたという経験をしたことがある人もいるのではないだろうか。周りが見えていない状態というのは、つまりは客のことも見えていない。

また、一気に話してしまい過呼吸のような状態になったことがある人もいるのではないだろうか。そういうときを考えて任意のスライドにこういう空間ノートをはさんでおいてもいいかもしれない

  • 「ちょっと客席全体を見回してみましょう」
  • 「真剣に聞いている人を探してみましょう」
  • 「深呼吸をして、間をつくってみましょう」

表示スタイル4 : 補足情報を出す

補足情報というのは、スライドに書いてあると余計だったり、冷める感じだったり、あと野暮になるような情報を指している。例えば、

  • 「ここで〇〇というギャグを言う」

なんてのはスライドには書けないし、空気をみて言わないでおきたいけどあとで言えばよかったと後悔したくないようなものはあるはずである。

また、

  • 「本日参加してくれた方限定でプレゼントあり」

なんてのもスライドに書かないほうがいい場合がある。例えばあとで名刺交換してくれたらプレゼントがあるよ、とか。

あと、スライドに書くアンケートと、書かないタイプのアンケートがある。これはアーカイブとして残したいかどうかにもよるかもしれない。

  • 「昨日の〇〇を観た人?」

なんていう質問は、後でスライドを見る人からするときっとどうでもいい情報なだけでなく、その回答結果も見れないからスライドで残す必要はきっとないのだろうと思う。

とにかくスライドには書かないけど、言っておきたい情報を書くというのはなかなかに重宝するのではないだろうか。

表示内容のアプローチにもいろいろありそう

何をどう書き、それをプレゼン内でいつ出すか、そういうことを考え始めるとこの空間ノート機能について考えるべきは実装だけにとどまらない。ヒューマンウェアという観点で空間ノートがある前提でのプレゼンスタイルについてまだまだ深掘りできる部分がありそうだ。

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