iPad Pro 11 inch (2017) でUVC(USB Video Class)を使う
iPad Pro 11 inchをメインのタブレットとして使っている。2018年に購入したから、めちゃくちゃ物持ちがいい。非常に便利なので、常に外出先へ持っていきたいのだが、PCと機能が微妙にかぶる。そこで、外部モニタとして使えるのであれば持っていくときの動機付けにもなるだろうと思った。
実は、僕は過去にiPadを外部モニタとして使っていたことがある。Duet Displayというアプリがあり、これを使うとUSB Type-Cで接続したPCの外部モニタにすることができるというものだ。
レスポンスはなかなか良くて、これはこれでよかったのだけど、なんだかWindows側でもアプリを起動する必要があり、煩わしくなって使わなくなったという経緯がある。
さて、今回はそれとは違う方法でiPadを外部モニタ化してみている。iOS 17以降でどうやらUVC (USB Video Class)という規格に対応したということなのである。これについてはいくつかのネットニュースで以前より聞いてはいたが、実際に自分の筐体でやるとどうなるかということについて書いてみたい。
まず、最新のiPadではない。なんといっても2018年購入である。
とりあえず、対応しているキャプチャアダプタを購入してみたGUERMOK USB 3.0 HDMI to USB CをiPadに差し、HDMIケーブルをPCから接続してみる。
何も起きない。
どうやら単に刺しただけではダメで、対応しているアプリを使わないといけないらしい。ということで改めてアプリをiPadにインストールして、再接続してみる。インストールしたアプリはPadディスプレイ。
iPad側でアプリを起動すると確かにWindowsのディスプレイとして認識され、外部モニタとして使用できるようになった。WindowsからはHDMIケーブルで出力しているだけなので、アプリなどはインストールしていない。
これでなかなかいい感じになったのではと思ったのだが、まず気になったところとしては手持ちのHDMIケーブルが重厚すぎて、ちょっと仰々しい感じになった。ひょっとしたらUSB Type-Cで接続したほうがわずらわしさはないかもしれない。
続いて気になったのはiPadの電源回り。これは何か充電アダプタをかますことで問題解消となるのかもしれないが、単純にキャプチャアダプタをiPadに差すだけだとバッテリーがどんどん減っていってしまう。これはDuetディスプレイの時は起きなかった現象だ。
あと、極めつけなのが、結構動作がもっさりしている。ただしこの件についてはiPadが古いということも大いに関係しているような気がするので、ほかのiPadでどうかという点については断言できない。
ということで、僕が持っている初代のiPad Pro 11 inchにおいてはDuet Displayのほうがとりまわしのしやすさも、動作速度もいい感じとなってしまった。ということでしばらくは外にPCを持っていく場合でもDuet Displayでの作業ということに落ち着きそうである。
ただし、例えばHDMI端子がついているデジタルカメラなどで、それをiPadにてモニタしたいというような用途ならバッチリな気がする。とはいえ、これもまだやっていないので実際使ってみたら新たな問題に遭遇するかもしれない。
幸い手元にはFujifilmのX-E4がある。今度外でつないで使ってみようと思う。