よりひろい フロントエンド
Author : Kazuhiro Hara
Author : Kazuhiro Hara
Wed Apr 17 2024

ほぼ日のハッカソンにてチームで Apple Vision Pro 向け対戦ゲームを作成しました

完成したVision OS向けゲーム

4月13日と14日の2日間に分けて開催された「ほぼ日のハッカソン」にて、Team 1 の一員として Apple Vision Pro 向け対戦ゲームの開発に参戦してきました。

ほぼ日のハッカソンは去年も行われており、今年は第2回目とのことです。

結果的に僕は Vision Pro を使って AR ゲームを作るチームに入ったのですが、これはちょっとした不思議なめぐりあわせがありました。

このハッカソンに応募したのは応募締め切りの1日前。

Vision Pro アプリを作成するコンテンツをせこせこと本サイトで書いていた僕は、Swift UI ベースの作り方からはじめ、 React Native Vision OS のほうへ進み、次は Unity 編でも書こうかと触り始めていたころのことでした。

ハッカソンは iOS か Android で作るものと思い、なんとかなるだろうと思っていたのですが、参加が確定してから行われたチーム分けでたくさんのチーム構成の調整がされ、最終的に Vision OS で作成するチーム (1チームだけが Vision OS 向け開発でした) に入ることになったのです。

一応チャンスと思って自分から志願したものの、結構直前の決定だったのでこれほんとに当日大丈夫かなと思ったりしました。実機は持っていないので、サンプルビルドをシミュレータ上にて自宅で何度か行って、なんとなくの雰囲気をつかんで当日にのぞむことにしました。

アプリというのはコードだけで出来ているわけではありません。ましてやゲームともなれば、グラフィックやサウンドが必要になってきます。もちろんアセットストアで手ごろなものを見繕って使うというのも手ですが、僕はせっかく手を動かすのだから手作りなものがいいんじゃないかと思いました。つまり、それほど Vision OS 向けアプリ開発に慣れていない僕のポジションはきっとそこだろうと思ったのです。

ということで Mac mini に Blender をインストールしたり、シンセサイザーの OP-1 をセットアップしたりとゲームのコンテンツ面を作るための事前準備をはじめました。何を作るかは決まっていなかったので、実際のコンテンツは当日作るということになりますが。

うちらのチームは Team 1 で、3人です。今回のハッカソンの参加チームの中でも最少人数ですが、システム、UI・エフェクト、デザインという感じで分担をして、ネットワークを使った対戦ゲームを無事に作り終えることが出来ました。

2日間で出来たのはかなり奇跡に近い感じで、本当に発表ギリギリに出来上がったという感じでした。

ちなみに、ハッカソン当日は他のチームメンバは Vision Pro を持ち込みで開発を進めましたが、僕は持っていないため、ほぼ日が持っている Vision Pro を1台お借りしました。

僕に限って言えば、そもそも Vision Pro の操作方法からしばらく学習する必要がありましたが、事前に妄想であれこれ触っていたので比較的スムーズに進みました。アプリの実機ビルドについてもそれほど時間をかけずにできたものの、一歩間違ったらハマってしまって2日間をビルドのみで過ごすなんてことも起きたかもしれません。

どんな感じのアプリかはチームメンバーの一人である @afjk01 さんのツイートにビデオがありますのでご覧ください。

なんか今回のハッカソンで、ぼんやりとくらいにしか見えていなかった Vision Pro 向け開発の流れがはっきりとわかった感じがしました。ものすごい濃い2日間だったと思っています。

もし興味があれば、来年とか参加してみてください。

EventMacUnityvisionOS

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いろいろやっている自分を一言で表す言葉として「より広いフロントエンド」を思いつきました。このサイトではこの言葉を中心に ウェブ、XR、UI デザイン、バックエンド、インフラストラクチャーやその周辺のことを興味の赴くまま広くディスカバリーしていきます

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