Meta Horizon OS の開放について期待してみる
2024年4月23日に投稿された A More Open Ecosystem For Developers というポストが大変興味深かったので取り上げてみます。
このポストによれば Meta 社は現在 Meta Quest 向けに作られていた OS を Meta Horizon OS としてサードパーティ向けにも開放していくとのことです。
僕自身としては、引き続き VisionOS について研究していくことは続けるものの、XREAL や Meta Quest 、古くは Gear VR などのようにエントリー向けなモデルにこそ可能性を感じており、確かにスペックなどではハイエンドモデルには劣るのですが、そのラインの追及が広く使われる XR 向けコンテンツには大事なのだと思っています。
この価格帯の商品が、いかに性能が上がり、いかに普及するかというところに XR の将来がかかっている気がするのです。おそらく Meta プラットフォームの解放と同時に、様々なサードパーティ製のデバイスが提供され、エントリーモデル向け XR デバイスの競争が激化する (といいな) と思っています。
ところで、今回のリリースの後半の「Our Commitment to Open Standards 」で述べられているオープンな規格のサポートも重要なポイントだと思いました。 OpenXR や WebXR のような標準規格が整備されて、広く XR デバイスに採用されていくのか、それともそれぞれのメーカーが独自規格を推し進めてしまっていくのか、それによって XR の将来も変わっていくと思います。
現在 Unity の WebXR のサポートは Under Consideration (検討中) となっています。アプリを作ることそしてリリースして継続的にメンテナンスしていくことは大変ハードルが高いことですから WebXR によってより広くコンテンツ提供の機会が増えていくといいなと思っています。
以前セミナーで、XR 関係のアクセシビリティについて話したことがありますが、標準規格が広まることでこっちの方面についても良い方向性になっていくと期待しています。
よりひろいフロントエンドでも両技術を引き続き追いかけていく予定です。
こちらのリンクからは日本語で同様の情報を確認することができます。