実装者として現役のままついに大台に乗った
大台というのは30歳でも言うし、40歳でも言う。ここでの大台とは50歳を指している。本日3月11日、ついに50歳になった。15年前から誕生日は東日本大震災の特番を観ながら過去を振り返り、自分の未来に想いを馳せるというのが恒例になっている。
運が良かったのか、この歳になるまで実装者として現役のままでいることが出来た。もちろん年齢を重ねた結果、テクニカルディレクターやアートディレクターといった立ち位置で仕事をすることもある。それらにしたところで現役であるということが根っこの価値としてアサインされている部分はあると思う。
自分としては、幅広い立ち位置が長らく生きながらえてきたポイントだと思っており、例えば CSS Nite にて Web デザイントレンドについて2時間近い登壇をしている同年、Java のカンファレンス JavaOne にて Java / Scala のフレームワーク Play framework について登壇をするようなレンジを持っているような人はほとんどいないのではないだろうか。
それは自分のことを赤魔道士みたいな存在ですと前から言っていることにも通じるが、裏を返せば圧倒的なスペシャリストではないということでもある。それでいいのか、みたいなことは不安になるので考えないようにしている。
ロールモデルになりえるか
誰かが自分をロールモデルにしたいと思うかどうかは別として、僕みたいなスタイルの生き方も幾多ある中の一つとしてありだと思っている。例えば僕の場合は大学を出た2ヶ月後には開業届を出しており、そこから紆余曲折を経て今に至る。フリーランスとして始まり、経営者や会社員などを経て、今はまたフリーランスである。
よく役割としてデザイナーとかエンジニアとかそういう区分けの話が出るが、僕にとってはデザインもエンジニアリングであり、プログラミングもまたエンジニアリングだ。僕にとっては等しく「コンピュータをつかったものづくり」でしかなく、 AI 時代もまた、コンピュータをつかったものづくりでしかないと思っている。
僕くらいの世代のときは Flash 業界がなくなったときに仕事を継続できなくなった人がいた。たまたま僕はその波を乗り越えられたけど AI 時代はそうはいかないかもしれない。でも時代が変わると廃業する人が一定数出るのは仕方のないことで、勝ち負けとかではないと思っている。仮に勝ち負けだったとしても、曹操も「勝敗は兵家の常」と言っていたし。
で、これからの10年
60歳になったときにまだ現役ですというのはさすがになさそうな気もするが、目指すところとしては掲げておきたいと思う。とはいえ、これからの10年はこれまでの10年と比べればはるかに厳しいものになることは薄々感じており、気を引き締めていきたいところ。
AI 時代の生き方としては Seiro MCP など OSS ツールの開発を通じて技術をキャッチアップするという勉強と実績をうまくフィードバックループさせる作戦をとっている (GitHub に Star いただけるとうれしい!)。なんらかの一つのツールを公開して、それに時代の変化を逐一取り込んでいくことによって同時に勉強もしてしまおうという戦略である。 AI を使う側なだけでなくツールを作る側にまわることでプロトコルや仕組みについても必然的に学ぶことになる。それはきっと他との差別化に役立つはずだ。今のところ AI の新しい流れをツールの改善という作業を通じて拾えているので良い感じ。
同時に Seiro MCP は visionOS 向けのツールということもあり XR 方面の活動のベースにもなっている。もっと XR 系が流行れば AI 関連に手を出さなくてもよかったのだが、時代の流れなので仕方ない。XREAL のときも Vision Pro のときも流行ってくれと思ったがそこまでではなく。まあそんな感じで60歳になる頃も、流行ってくれと思いつつきっとそこまでは流行っていないという感じかもと思ってる。まあ息の長い活動をしていく予定。
Web のほうは相変わらずメインのお仕事としてありがたいことにお仕事をいただけており、AI と一緒に実装をしたり、Figma でデザインしたり、伴走して一緒にものづくりをしたりといったことをしている。でもこのあたりはこの数年で大きく仕事の仕方が変わっていくだろうし60歳になる頃には今やっているような仕事はもうないかもしれないとも思う。
その更に先について
60歳より先、その頃健康面でも問題がそれほどないといいが、金銭面を除けば老人になる準備はむしろできている状態だ。自治会長もやったし、社会福祉協議会の仕事も今年からする。地域の日本語学習支援ボランティアも丸3年になった。一緒に地域の仕事をしている人はほとんど70オーバーだし、やり始めるのが早かったかもと思っている。老人になってやりそうなことはいろいろとやれているのが現状であり、明日から老人となってもまったく問題ない状態になっている。
つまり、問題なのはこの先10年くらいということなのだ。
最後に告知的な話として、お仕事にならないレベルのお話からガッツリ実装系のお話まで、まずはお気軽に問い合わせしていただけますとありがたいですといったところで、50歳の記を終えようと思う。
