VR カメラとしても使える (かもしれない) Canon EOS R50 V を購入
新しい動画用カメラとして Canon EOS R50 V を購入した。今回は経緯やファーストインプレッションなど。
Canon EOS R50 V は PowerShot V1 と並んでここ最近 Canon が出している動画特化型カメラである。PowerShot V1 は熱暴走防止用に内部にファンが入っており、ファン付きのカメラといえば Sony FX30 や SIGMA fp といったハイエンドなモデルが思い当たるが、エントリー向けの製品にはこれまで採用されてこなかったのである。
自分の主な用途であるセミナー向けの動画を長時間撮ったり配信したりする場合、熱暴走や熱暴走防止用の機構などによりカメラが停止してしまうということがよく起きる。自分自身何度かこの問題に遭遇しており、ファン付きのエントリー向けカメラを待ち望んでいた。
R50 V は PowerShot V1 と違ってファンは内蔵していないが独自の排熱機構を持っており、長時間の撮影が可能であることはリリースなどから知っていたので、このどちらかを買おうという気でいた。
ちなみに今の現役である ZV-1 は2020年に購入したのであるが、USB Type-C での接続形式ではないし、結構使ったのでそろそろ引退という感じだ。その後 Fujifilm の X-E4 を展示処分品として入手したのだが、これは写りは最高にいいものの、動画向きではなかった。外付けファンをつけるなどの工夫をしてもみたが、あまりうまいこといかなかったのである。
そんな X-E4 を下取りに出し、等価交換に近い形で入手したのが Canon EOS R50 V なのであった。(X-E4 は中古市場では20万近くする人気機種なのであった)
コンパクト VR カメラとしても期待
動画用のカメラとして購入した R50 V だが、当初は PowerShot V1 がいいかなと思っていた。ZV-1 もレンズ一体型であったし、自分の用途においてはそこまでレンズ交換をするということもないだろうと思っていた。
そんな中 VisionDevCamp Tokyo 2025 の会場の Canon さん出展のブースにて VR レンズを体験したことを思い出した。この VR レンズは Canon のレンズ交換式カメラに取り付け可能なもので、撮影して指定の形式に変換すると Vision Pro などのデバイス上でイマーシブビデオを視聴することが可能になる。
このレンズが EOS R50 V にも取り付け可能だということを Web サイト上で知ってしまったことで一気に R50 V の購入熱が高まった。VR カメラとしてでなくても購入しようか考えていたところだったので、このサポート状況を知ったことで心が決まった。
EOS R50 V に取り付けが可能な VR レンズは2タイプあり、そのうちの RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE が今回購入しようと思ったレンズだ。値段は17万近くするのでカメラ本体よりも高い。しかし、自分で手にして使ってみないとわからないこともある。ということでの投資だ。
VR カメラマンになろうというわけではない。ただイマーシブビデオを使ったコンテンツを自分でも作ってみて、それをとりまくアプリケーション開発や体験の設計などを研究して仕事に役立てていこうと思う。