Vision Pro 用のデモ用アタッチメントを買ったぞ
Vision Pro を使った開発で一番面倒なのは Vision Pro をつけたり外したりすることではないだろうか。もちろん Vision Pro をつけたまま Mac 仮想ディスプレイを使うことでつけたり外したりしなくてよくなる。しかし、その結果得られるのは Vision Pro の形に跡がついた顔である。
かといって Vision Pro を装着せずにずっと Xcode 上で開発を続けるのもまたそんなに良いとは思えない。その場合、シミュレータやプレビューなどで確認しつつになるが、実機で見た感じとは随分体験が異なる。
ということで Vision Pro を装着したり外したりすることが非常に楽になるアタッチメントを買ってみた。これを知ったのは VisionDevCamp のアイデアソンの時。
会場に審査員として来られていた Unity Technologies Japan の高橋さんがアタッチメントを持ってきていたのだ。あとでわかったのだが、会場にあったのは Vision Pro スタンドアダプターのミニのほうで、バッテリーを装着する部分がないものだった。個人的にはバッテリーを装着できるもののほうがいいかもしれないと思ったのでフルセットのほうを購入した。
ミニがいいかフルがいいかはちょっと今でも悩む。コンパクトさでいけばミニだが、フルなほうはバッテリーを装着できる。ただ問題は結構大きいという点で、持ち運びの際には悩ましい。
フルキットには、ノーズパッドや KeepON マスクといった便利な小物もついてくる。ノーズパッドを使うとライトシール無しでも装着が可能になるということで、これはこれでちょっと良さげだ。しかし現状はまだノーズパッドは使っていない。
KeepON マスクは Vision Pro から顔を話した時にアクティブでなくなる機能をオフにすることが可能になるもので、これだけでも購入したらいいと思えるアイテムだ。とりあえず現在は KeepON マスクとスタンドアダプターのみで運用をしている。
利用スタイルについて
僕の想定している用途は、卓上に置いて開発と確認のサイクルを早く回すための用途と、あともう一個は体験デモ用の用途である。以前体験デモを開催したことはあるけど、とにかくセットアップに時間がかかって、待つ人もうんざりしたような表情だった。
スタンドアダプターつきの Vision Pro ならアプリを起動した状態で手渡せばすぐに確認出来る。もちろん本格的に両手でいろいろやってみたくなったら被って貰えばいい。しかし、体験会で重要なのは、ちょっと体験して次の人にまわすというオペレーションだったりする。
スタンドアダプターは下部にカメラの三脚とかに刺すことができるネジ穴が空いている。試しにミニ三脚と装着してみたが、三脚の首にあたる部分が重さですぐに傾いてしまって微妙だった。そんな中、ベストマッチと思えたのが Sony のシューティンググリップだ。
これを今から買おうというのは微妙に高いのでお勧めしないが、既に ZV-1 とか Sony のカメラを持っていてこのグリップも同時に購入したような人はこのシューティンググリップが大活躍する場を目にすることが出来るだろう。土台としての安定感は抜群で、しかもコンパクトだ。リモコン部は余計だが、この際見ないことにしておく。
肝心のスタンドアダプターの質だが、購入されてギャップを感じないように書いておくと 3D プリンタで制作してあるため若干の荒さが目立つものとなっている。しかし、個人的にはこんな風にアイデアを形にしてリアルな商品を売っていける時代というのはすごいことだと思う。
運営側として参加する Vision Pro開発環境構築イベント や VisionDevCamp Tokyo 2025 でも持っていこうと思っているので、気になる人はチェックしてください。