行った気になる XR Kaigi エキスポフォトレポート : XR デバイス編
XR Kaigi に行った気になるレポートシリーズとして前回よりはじまったこの企画。前回は AI / 教育・研修編として気になったブースをお届けした。
今回はみんな大好き XR デバイス編。ということでハードウェア系のブースを中心にレポートしていく。
まずは Canon EOS VR System のブース。今年 Vision Pro への対応も進んだこともあり、デモの展示が賑わっていた。
他にも Canon のブースでは EOS R システムで撮影し 3D 化や 360° 画像にするソリューションについての展示もあり、こちらも今後が楽しみだった。
XREAL の展示ブースでは、整理券が必要になる程にぎわっていた。というのも今回は XREAL 1S や XREAL Neo の展示が行われていたからだ。
XREAL 1S は、XREAL の新しいデバイスで先日発表されたばかりである。XREAL Eye と組み合わせて 6DoF 環境での利用ができる他、様々な 2D コンテンツを 3D として視聴できる機能も追加されている。筆者も実機にて体験することができたが、またちょっと新しい方向へ進化したように感じた。
XREAL Neo は XREAL デバイス本体とセットで使うタイプの機器で、バッテリーを搭載している他、映像の入出力もサポートしている。以前も XREAL Beam というバッテリー兼映像出力な機器があったが、その延長線上にある感じだ。
新しいデバイス系の展示も賑わっていた。Rhino X 2.0 は ZENX株式会社 が日本の総代理店となるとのことで、超広視野角がウリの AR デバイスである。
また産業用 AR グラスとして HMS 株式会社のブースでは SiNGRAY G2 の展示が行われていた。産業用としての利用が前提であるためか機能美を感じられる筐体デザインだった。筆者は産業用とか業務用とかの言葉に弱いのでもっと機材を触っていたかったが後ろにも人がいたため早めに切り上げた。
日本製デバイスとして期待したいのが Sharp が開発している Xrostella VR1 だ。軽量で 6DoF にも対応し、今後の展開が楽しみなデバイスでもある。業務用としての用途が想定されている。
その他、今回非常に興味深かったのは、3D Incorporated のハプティクスデバイスだ。
展示でもでは2台のデバイスが同期していて、一方で動かしたペン先が遠隔地の紙に反映される。興味深いのは紙の外側に出たり、紙に触れた瞬間などのタイミングで反発があったことで、反応により何かしらの存在を感じ取ることができた。XR 空間とハプティクスは今後大事なテーマになっていくと感じた。
裸眼立体視ディスプレイの展示も今年は大きなものから小さなものまで様々なサイズの展示があった。昨年も裸眼立体視ディスプレイの展示はあったが、より様々な形態となったように思う。
株式会社エクシーズの 裸眼立体視ディスプレイ LookingGlass のブースでは、特別なグラスを利用しなくてすむところから気軽に体験できる点がよかった。特に6インチサイズのものは価格も比較的安く、個人で購入することも可能な価格帯だった。
デバイスを使ったイベントや施設を支えるのに重要なことの一つに多数のデバイスの管理というのがあると思うが、XR デバイスの管理を楽に行うための専用機材についての展示もあった。移動可能なラック形式で、充電用のアダプタを接続することもできるようになっている。
