XR Kaigi 2024 に行ってきてつくるぞーという気分が高まった話
XR Kaigi は 2022、2023 共に参加してきていて、今年も参加してきた。なんとなく、 XR Kaigi のある日は寒くて、今年も終わりかという感覚がある。個人的には冬の風物詩であり、なんなら季語になってもいいのではと思う。
今回は時間がない中での参加となったので、セッションをじっくり観るということは置いておいて、エキスポにある個別のブースを観てまわることに注力しようと思って参加した。
年々デバイスの技術革新は進んでおり、またコンテンツ作りにおいても複雑化していっているなあというところに改めて感じいった。また、Vision Pro 向けのコンテンツもいくつか出展されており、時代の変化が感じられた。
体験させてもらって個人的に楽しかったのは「The Wonder Lamp」だった。curiosity さんによる制作。現実空間と AR コンテンツが融合していてすごいみたいなタイプからもう一歩進んで、しばらくやってみるとコツがわかってきてすいすい進むようになるとか、トライアンドエラーをしていることが学習ではなくレベルアップしている気になれるような設計がよかった。単に技術的にできることを展示しましたみたいな感じではない感じというか。
裸眼 3D ディスプレイ系の展示も少しずつ増えていっているようにも思う。もっと大きな展示会に行けばもっと種類はあるのだろうが、展示会場でも小さいものから結構大きなものまでいくつかみることができた。
個人的にずっと注目している XREAL 社も少し前に XREAL One が出たこともあり、行列ができていた。個人的には空間ディスプレイ系のプロダクトより空間コンピューティング系のプロダクトに関心があるので、XREAL Light 系のデバイスが今後どうなっていくか楽しみだ。
今回見ていった中で一番おおっと思ったデバイスは、株式会社NTTコノキューデバイスさんが手掛けている「MiRZA」というデバイスだ。いわゆるグラス型の AR デバイスなのだが、メガネのグラス部にある格子状のスリットにそれぞれ分割された映像が出力されて結果的に 3D 投影された映像になるという仕組みが斬新だ。他のグラスとは少し違うアプローチで生み出されたのだと思う。今後このタイプのグラスがどういう進化をしていくのか楽しみだ。バッテリーも内蔵で配線とかも考えなくていい点も良かった。
会場では visionOS 勉強会を主催されている yugo さんもいらしてて、いろいろと情報交換もしてきた。Android XR とか Meta Spatial SDK も探索しなきゃなあという感じ。