よりひろい フロントエンド
Author : Kazuhiro Hara
Author : Kazuhiro Hara
Mon Dec 30 2024

2024年の振り返り

2024年はいろいろなことがあった年だった。1月1日は能登の地震ではじまり、決しておだやかな正月という感じではなかったというのを覚えている。そんな中、冬休み期間中に自分の中の状況を整理した結果、1月24日に「よりひろいフロントエンド」というサイトをスタートさせた。

「よりひろいフロントエンド」スタート

なんだかもっと前からやってきたような気がするものの、今年開始したのだ。今年執筆した Article 数は 99 記事。本エントリも含めてちょうど100記事だ。もちろん小さなものも含めてではある。小さくとも継続的なアプトプットを出すということを目標としていたのでこれは成功と言えそう。

ちなみに正月、前のバージョンの Kansock.Industries サイトに書いた今年の抱負は以下のようなものだった。

さて、新年の抱負についてですが昨年からの流れにしばらく身をゆだねてみようと思います。

ちなみに今どんなことをやっているのかというと、 Next.js や React 、 Angular 場合によってはレガシーな jQuery などを利用した企業内 Web アプリケーションの UI デザインや開発、企業の Web サイトデザインやコーディングなどを請け負っています。

特定のプロジェクトを受託して持ち帰って納品するようなスタイルで仕事をしているわけではなく、どちらかというと企業内に入るような感じでいろいろなプロジェクトの支援をしているというスタイルでやっています。

なので UI デザインや UI 開発なんかが主たる業務ですが、例えば、フロントエンドで起きている複雑で難しい問題の解決をしたり、プロジェクトマネージャーの壁打ち的なポジションにいたり、場合によっては採用に関わったりもしています。

昨年からアクセシビリティを求められる Web サイトの実装が求められたり、 XR や WebXR のアクセシビリティ研究などが加わり今に至ります。

「広い」フロントエンドと一口に言ってもいろいろ考えられるのですが、深い理由があって一つの言葉を紡ぎだした場合はその意味するところが明確な状態から始まるものの、そうではなくまず言葉があって、そこからその意味するところを探しにいっているわけですから、意味については自分で考えていく必要があります。なんとなく「広い」について並べてみます

  • 広い分野・業種に対してや、 Web の外へのアピールなど
  • 広いレイヤー、つまりは表現レイヤーからアプリケーション開発、インフラレイヤーまで考慮に入れてのフロントエンド
  • 広いエリアに対して、つまりは日本にとどまらないということ
  • 広い技術範囲、例えば WebXR など周辺仕様も包括的に
  • 広い範囲への情報提供、アクセシビリティや 様々なメタデータ提供関係など
  • 広い仲間に対して、つまりフロントエンドの力が足りていない人達への開発支援、採用支援、縁づくり
  • などなど

うーん、書き始めると自分がやれそうにないことまで書いてしまいがちです。いや、もっと違う意味の「広い」なのかもしれないので正解は 2024 年の年末を待っての答え合わせというところでしょう。とにかく 2024 年が始まりました。目の前のできることをやりつつ、探求を続けていきます。

さて、年末になったので、答え合わせをしてみる。

今年2月に Vision Pro が米国で発売になり、6月には日本で発売されるところで今年の方向性は決定的になった。4月には Vision Pro を使ったアプリを作るハッカソンに参加し、6月は発売した瞬間に日本版の購入をした。

「よりひろいフロントエンド」というのは「Web フロントエンド」だけでなく「XR フロントエンド」にも取り組んでいくということだったのだ。

Vision Pro を購入

Vision Pro を購入するまで、そしてしてからというもの、自分のコンピューティング環境は刷新されていった。メインマシンは Windows 機から Mac mini になり、やがて MacBook Air になった。つまり、Windows から Mac への転身である。Mac をメインにするのは本当に5年ぶりとかで、環境の整備にかなり手間取った。

Vision Pro は、ハッカソンやもくもく会に持っていったり、ワークショップを開いたりなどをした。一時期は、Mac mini と Vision Pro と液晶ディスプレイを持っていくためにスーツケースでうろうろすることになった。

Vision Pro については、いくつかのイベントや登壇などもすることが出来、もっとやれたのではと思わないではないものの、他の仕事自体も忙しく仕方ないと思っている。

Vision Pro の購入は Swift への興味を誘発することになり、Server Side Swift についても学習を進めた。これについてはこの先どうなるかわからないものの、すごく関心が出てきているので、おそらく自社サイトは Server Side Swift を使ってリニューアルするのだろうと思う。

自治会長になった

唐突な話だが、今年の5月、自治会長になった。そんなに大きくない自治会ではあるものの、地域の祭事、理事会なんかにいろいろ出ることになり、まったく新しいつながりが増えた。子供会的なイベントから、敬老会的なイベントまで様々なジャンルのイベントを主催することになり、Web 系の勉強会の運営とは違った規模感、空気感を持ったイベント運営経験が得られたのは一つのメリット。

そしてもう一つメリットは定年以降はおそらくこういう感じの忙しさ、人間関係なのだろうということを味わえたことも大きい。周りは定年した人ばかりなので、ちょっと自治会長になるのは早すぎた感じがする。60代以降については先取りで味わえたのでそれまでをどうするかについてしっかり考えていこう。

ただ、デメリットももちろんあった。いろいろなことに関わらないといけないということで、結構な時間を自治会関係に使うことになった。このあたりは、おそらく他の自治会や町内会の長の成り手がいない問題と重なってくるところだろうと思う。

日本語教員試験を受けた

地元の国際交流協会に所属し、ボランティアで日本語教室を運営してもうすぐ2年になる。2年目の今年、ちょうど日本語教員の試験が国家試験として開始されることとなった。ちょっと実力試しに受けてみたものの、結果不合格。メディアでは合格率60%超えなんて報道もされているけど、それは基礎試験免除組の話。基礎試験から受験した場合の合格率は8%台。なかなか厳しかった。

よく国際化というと海外に出てとかそういうふうに考えがちだが、地元にも外国人はいるし、しかも困っていたりするのでそういう人たちと関わっていくことで別に海外に行かなくても国際的な交流はできる。焦っている人は地元に目を向けてみるのもいいのではないだろうか。

日本語を教えるということ自体は長い目で考えているので、今後も勉強をつづけていくつもり。今年はチャレンジしたということで成功と考えている。

来年に向けて

来年の抱負は年が明けてから書こうと思っているものの、おそらくは来年は新しいことにチャレンジするというよりは、今やっていることをさらに頑張り、成果を出していくということになるだろうと思う。今年はちょっと新しいことに挑戦しすぎた感がある。

といったこんなところが今年の振り返り。

では皆さん、よいお年を。

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「よりひろいフロントエンド」はじめました

いろいろやっている自分を一言で表す言葉として「より広いフロントエンド」を思いつきました。このサイトではこの言葉を中心に ウェブ、XR、UI デザイン、バックエンド、インフラストラクチャーやその周辺のことを興味の赴くまま広くディスカバリーしていきます

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