Vision Pro の原風景
本日 Vision Pro が届いた。既に実機開発をしているので装着感とかに違和感はない。起動してまずアクセスした景色がある。
4月13日、僕は神保町にある「ほぼ日」のオフィスにて Vision Pro をかぶっていた。ハッカソンの発表は明日。しかし渡された Vision Pro はその日はじめて使う。既に使い込まれていた Vision Pro はチュートリアルなんて出ない。
まずは実機で開発したサンプルアプリをインストールして動かしてみるところからやろうと思っていた。しかし、その手前に僕はいた。
目の前に湖が広がり、小雨が降っている。湖面も少し波が動いている。一面に広がる湖の世界から出れなくなっていたのだ。下手をすると何もできないまま明日の発表を迎えるかもしれないとすら思った。
後でわかったが、これは Vision Pro の壁紙的な機能で、少しスイッチするとオフにできたり、アプリ一覧に戻ることが出来たのである。
実機インストールはなんとか進み、しかし新しいライブラリを入れるととたんにうまくいかなくなり、それが一体なんなのかよくわからなくて古に iOS 向けアプリを実機ビルドした時のことを思い出しながら進めていった。
途中詰まることがあったが、そのたびに湖の景色に逃げた。その間だけは明日発表なのだという現実を見なくて済む。
ハッカソンの結果は賞こそとれなかったけど、3人満足がいく結果が出たように思う。というか後の2人が優秀すぎたのだが。
そんなことを思い出しながら、今日、日本語化された Vision OS から再び小雨が降る湖にアクセスした。