Framework by Figma に行ってきた (前半部セッションのメモつき)
4月23日、東京の銀座にある時事通信ホールにて Framework by Figma というイベントが開催されました。デザインシステム構築に役立ちそうな Figma の機能についてのセッションが多数ありましたので、前半部分について当日のメモとともに振り返ってみます。
Figma は以前から各デザイン要素を共通で管理できるような仕組みを持っていました。代表的な例ですとスタイルやコンポーネントなんかがそうです。これらはある程度一般的な名前として機能に組み込まれていましたが、例えばもう少し後で登場した「バリアント」なんていうのは結構プログラミング由来の用語なんじゃないかと思っていました。
英語圏における Variant は最近の使われ方で言えば マーベルシネマティックユニバース (MCU) において使われていましたが、これは日本版では「変異体」という訳に代わっていたのでやはり「バリアント」というのはあまりなじみのある言葉ではなかったのではと思います。
加えて、今回のイベントでさかんにアピールがされていた variables も結構プログラミング由来の機能だなという印象を受けました。
variables というと変数の集まりのような印象を言葉から受けます。実際、自分で定義する変数のための設定値を作るみたいな使い方が variables は出来ます。Tailwind CSS で例えるなら tailwind.config.js に読み込む独自の設定値集のような位置づけでしょうか。とにかくいろいろなものを variables のコレクションに設定していって、使いまわしをするということが可能になります。もちろん variables を使わなくてもスタイルを応用していくことで似たような使いまわしはある程度実現できるでしょう。
開場の前の知人との会話の中で Figma は複雑になってしまったという話題が出ました。個人的には今の Unity や昔でいえば後期 Flash ほどの複雑さはないとは思うものの、それでも XD に比べれば遥かに複雑になってしまったし、複雑だからいいというわけでもないように思います。
ただ Figma を生み出せるほどの技術力を持った会社であれば、もっとプログラマブルにすることも十分できたはずですので、今回のアップデートも相当慎重に機能追加をしているのではないだろうかという気がします。
僕自身はモダンな Fireworks としての用途が一番多いので、新しい機能が増えたとしても使わないケースが多そうではありますが、今後もアップデートを体に通す程度は使っていきたいと思います。
当日の前半部分のメモのみですが、貼っておきます。まあ、こういうのはいったい誰の役に立つかは不明ではありますが、世の中意外なところで情報が役に立ったりするものですので。