よりひろい フロントエンド
Author : Kazuhiro Hara
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Tue Aug 19 2025

LODGE XR Talk Vol.30 にて Even G1 と Marp の連携デモを展示するよ

Even G1 での Hello World

最近こちこちと作ってた Even G1 とブラウザを Web Bluetooth でつなげる仕組みだが無事接続ができ、プロトタイプを作ることができた。ありがたいことに、8月21日に開催される 【XRトレンドウォッチ&体験会!】LODGE XR Talk Vol.30 にて展示の機会をいただいたので、参加者向けに体験会をすることにした。

このプロトタイプは、Even G1 と Marp (Markdown でスライドを作れるツール)を Web Bluetooth でつないで空中にカンペを出すというものだ。空中に発表者ノートが出ると思えば想像しやすいと思う。

みなさんは聞き手のほうを見て話せていますか?

聞き手のほうを見ながら話すというのは結構難しいことなのだ。全てを丸暗記してプレゼンに挑めるのであれば、または度胸があれば聴衆のほうを向きつつ話すことができると思う。とはいえ、なかなかに難しいというのをそれなりに登壇してきて感じてきた。

ちょいちょい聞き手の方を向くというテクニックだけでもプレゼンは良くなるが、ついつい次に話すことを確認したくなって目の前のPCを見ながら話してしまったりする。発表者ノートとかを使えば確かに何を話すかわからなくなる不安はなくなるのだが。

理想を言えば、空中に今話すことが浮かんでいればいい。そうなればそのテキストを見て話せばいいわけなので、PCを見ながら話すことになりにくい。

ということで Even G1 と Marp を Web Bluetooth でつないで空中にカンペを出すツールの必要性が高まってくる。欲を言えば、Keynote と連動する軽くて1日中バッテリーが持つような Apple 製のおしゃれな AR グラスがあれば必要ないのかもしれない。しかしそんなものは 2025 年現在はどこにもない。

Even G1 向けに自分で作ろうと思ったきっかけは、以前投稿したこのエントリにある。

この時は Even G1 向けの操作が必要で、慣れなくてうまくいかなかったけれど、スマートグラスを使うと前を向いて話しやすいという気づきがあった。同時にスマートグラスによるプレゼンのサポートってめちゃくちゃ可能性あるんじゃないだろかと思ったのだ。

今回展示するものは正直いって、まだ全然拙いし、プロトタイプレベルでしかない。でも個人的にはすごく可能性を感じていて、いずれは OSS にしようと思っているし、今回の体験会でいろいろフィードバックをもらえたらと思っている。ということで、直近ではあるけど8月21日、LODGEにぜひ遊びに来てください!

開発までの道のり

ついでに試行錯誤のログも貼っておく。まず Web Bluetooth でやればいいじゃんに至るにもしばらく時間がかかったし、公式のサンプルなんかもいろいろ試したりはした。HelloWorld を出せるまでの道のりも結構遠かったのである。

AREvenEventWeb Bluetooth

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いろいろやっている自分を一言で表す言葉として「より広いフロントエンド」を思いつきました。このサイトではこの言葉を中心に ウェブ、XR、UI デザイン、バックエンド、インフラストラクチャーやその周辺のことを興味の赴くまま広くディスカバリーしていきます

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