Even G1 を AugmentOS で使う
AugmentOS というのは Android とか iOS などのようなレイヤーの OS ではなくて、スマートグラスをオペレーションしていくためのシステムという位置付けの一つのアプリ兼プラットフォームだ。AugmentOS は Even Realities 社のスマートグラスにも対応しているため、試してみた。
AugmentOS の使用感の前に、これを導入してみようと思った経緯を書いてみる。まず最初は Even Realities 社が用意しているデモアプリを使って独自のアプリを作ってみようというところから始めていた。デモアプリは GitHub 上にあり Flutter ベースである。
これを iOS にビルドすることで Even G1 と接続して独自の文章などを表示させたりできるはずなのだが、接続がなぜかうまくいかなかった。1日くらい悪戦苦闘した後 WWDC25 Recap for Spatial Computing のイベントに参加することになったのだが、懇親会にて AugmentOS っていうのがあるよというのを palanAR の齋藤さんにおしえていただいたのだ。
どうやら AugmentOS は単一ではなくさまざまなスマートグラスの共通プラットフォームとして機能するらしく SDK なども存在しているとのこと。ということで早速 Even G1 に導入してみた。
AugmentOS を使うには?
AugmentOS は現在 App Store にリリースされているわけではなく Testflight にてインストールする必要がある。まずは、サイトにてサインアップをして、そのアカウントを使って iOS にインストールした AugmentOS にサインインする。このアカウントは、開発をする際にも使えるらしく、開発者用の専用コンソールも用意されている。
さて AugmentOS を iPhone にインストールしたら Even G1 とのペアリングを行う。ペアリングの方法は公式のアプリで行うやり方と同じで、ケースに Even G1 をしまって蓋を開けた状態にして置く。次にアプリ上からペアリング作業をするという流れとなる。
ペアリングが完了したらデバイスは AugmentOS 制御下となり、例えば AugmentOS に入れたアプリに応じた表示がスマートグラス上で展開される。
試しに、Link というアプリを入れてみた。これは言語学習のためのアプリで、スマートグラスに搭載されているマイクから周囲の会話を拾ってなんらかの単語とその意味がセットで表示される機能を持っている。ちょっとセキュリティ的に怖い感じがするが、映画とかを観ながら Link を使ってみるといくつかの単語が翻訳された。単語の学習には、学習したい言語と母国語を設定することが出来、英語を学ぶ日本語話者みたいな設定ができる。外国に行ったらこれがあるだけでも結構安心かもしれない。
しばらく AugmentOS を触ってみつつ、独自アプリも開発してみようと思う。