よりひろい フロントエンド
Author : Kazuhiro Hara
Author : Kazuhiro Hara
Sun Feb 15 2026

Seiro MCP で Codex App に対応した版をリリースした

Codex App で実行したキャプチャ

昨年末にリリースした visionOS 向け開発をサポートする Seiro MCP、

リリースしてその後特に動きない感じにみえるけど、実は毎日のように使っている。使っているというよりは AI が自動で使うので visionOS 向け開発をしているときは実装と同時にそれがビルド可能なものかを毎回チェックするためヘビーユースしているといってもいい。そんな Seiro MCP だが今月2つほどアップデートをリリースしている。

一つ目は validate_sandbox_policy ツールについての問題解決。

どうも使うときの Codex さんの都合によってうまく呼べなかったことがあった。これについて修正を行なった版。ちなみに validate_sandbox_policy というのは Seiro MCP からこのプロジェクトをビルド可能なものかをチェックするというもので、その部分において呼び出し方においてはビルド可能なプロジェクトにもかかわらず、失敗するという現象があったのである。

修正した内容は以下。

  • Improved validate_sandbox_policy SDK checks to handle Xcode's versioned SDK identifiers (e.g. xros26.2macosx26.2) by accepting case-insensitive prefix matches (e.g. xros matches xros26.2). #3
  • Added stable visionOS SDK aliases (visionOS / visionOS Simulator, plus xrOS variants) to the detected SDK list so configuration and tool calls can use human-friendly names. #3

二つ目は結構個人的に大きかった修正で、ちょっと前に発表された Codex CLI のデスクトップアプリ版の Codex App を利用した場合になぜかビルドできないという問題が起きていた件について。

これははじめて知ったんだけど Codex CLI と Codex App は UI が違うだけなようにみえて実はパス周りとかの扱いが異なるみたいなのだ。ということでビルドできなかった問題というのはパスが間違っているせいでセキュリティサンドボックス的なエラーを起こしてビルドが完了しなかったということであった。

以下いろいろと修正を行い、テストなどもしてリリースをした。

  • Fixed build_visionos_app failures caused by Read-only file system (os error 30) when creating artifact directories.
  • Added robust artifact root writability checks using an actual write probe.
  • Added automatic fallback to a writable temporary artifact root (/tmp/.../seiro-mcp/visionos-builds) when the default root is not writable.
  • Ensured build output and artifact metadata use the same resolved artifact root.
  • Added regression coverage for read-only artifact root scenarios.

ということで、標準入出力にて起動するタイプの MCP サーバは他でも同様の問題が Codex App にておきているかもしれない。

ちっぽけな機能しかない Seiro MCP だけどそれなりに自分の visionOS 向け開発では役に立っててビルドできるか確認し、できない場合自分で修正してくれるというサイクルをサポートできている。

macOS / visionOS それぞれをビルドしているキャプチャ

ちなみに、フォーカスが広がっちゃうので書いていないけど、実は Seiro MCP は macOS 向けのビルドとかもできる(xcodebuildを呼んでるから当たり前だけど) なので、visionOS 向けを作る際にいきなり作るとロジックまわりの確認が面倒だから、macOS 版のテストアプリと visionOS 向けの2種類の同時ビルド確認とかやってたりする。

  • 接続確認用:macOS
  • 作りたいもの:visionOS

なので、上図のように Seiro MCP は2回使われてそれぞれコーディング的に非常に役に立っているという感じだ。

それはともかく visionOS 向けのものを作っているという中で AI のプロトコルにも触れていろいろと勉強になっている。結果的に Seiro MCP は Rust で出した最初の OSS プロダクトにもなった。次の時代もなんとかこんな調子でやっていけるかもしれない。

AIMacOpenAIvisionOS

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